洗濯したタオルを取り込んでみたら、思っていたよりもゴワゴワ。「きれいに洗ったはずなのに、どうして?」と感じたことはありませんか?洗剤のすすぎ残りや柔軟剤の使い方が気になるところですが、実はタオルが硬くなる原因には、綿繊維そのものの性質も関係しています。しかも、乾いたあとも繊維の表面付近に残る、わずかな水分が硬さに関わっているのです。
今回は、タオルが乾くとゴワゴワする意外な仕組みと、毎日の洗濯で取り入れたい、ふんわり仕上げるためのひと工夫を紹介します。
乾いたタオルが硬くなるのは、繊維同士がくっつくから
綿のタオルは水分を吸収しやすく、洗濯すると繊維の内部や表面に水分を含みます。その後、自然乾燥する過程で繊維同士が近づき、表面付近に残るごくわずかな水分が、繊維同士の結びつきに関係することも。この仕組みに関わるのが、綿繊維を構成するセルロースと相互作用する「結合水」です。
花王と北海道大学の共同研究では、この結合水が繊維同士を接着剤のようにつなぎ、自然乾燥したタオルの硬さを生む一因になることが示されています。つまり、タオルのゴワゴワ感は、単に水分が抜けるからではなく、乾燥中に繊維同士がくっつき、動きにくくなることも関係しているのです。
干す前にタオルを振ると、ふんわりしやすい理由
タオルの表面には、「パイル」と呼ばれる輪状の糸が並んでいます。このパイルが立ち上がっていると、厚みや弾力が生まれ、ふんわりした肌触りになります。ところが、洗濯後にパイルが寝たまま乾くと、表面のボリュームが失われ、硬く感じやすくなるのです。
そこで試したいのが、干す前にタオルを数回振ること。タオルを広げて軽く振ると、寝ていたパイルが立ち上がり、厚みやふんわり感が出やすくなります。乾いたあとの肌触りを整えるためにも、取り入れたいひと工夫です。乾燥機でタオルが柔らかく仕上がりやすいのも、乾燥中にタオルが動き、繊維やパイルがほぐれやすいためです。
柔軟剤を増やすより、洗い方と干し方を見直して
ゴワつきが気になると、つい柔軟剤を多めに入れたくなるかもしれません。ただし、柔軟剤は量を増やせば増やすほど、タオルが柔らかくなるわけではありません。使いすぎると、製品や使用条件によっては吸水性に影響することもあります。
また、洗剤のすすぎ残りや繊維の傷みなども、肌触りが悪くなる原因のひとつ。まずは洗剤や柔軟剤の適量を守り、すすぎを十分に行うこと。そして、干す前にタオルを軽く振り、パイルを整えることを意識してみましょう。
毎日使うタオルだからこそ、できるだけ気持ちよい肌触りを保ちたいもの。特別な洗剤を追加しなくても、いつもの洗濯に「干す前のひと振り」を加えるだけで、仕上がりが変わることがあります。次にタオルを干すときは、ぜひ試してみてください。<取材・文:beauty news tokyo編集部> ※画像は生成AIで作成しています ※本記事は、綿繊維の乾燥と硬化に関する研究、および一般的なタオルのお手入れ方法に関する知見をもとに編集部が構成しています ※タオルの素材や状態、洗濯・乾燥条件によって仕上がりは異なります
2026/10/17| TAGS: lifestyle
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