ひとり暮らしを始めて1週間。
隣室の女性とは、引っ越しの挨拶をした後、廊下で会釈する程度でした。
鍵を出す前に、袋の底が抜けた
ある日の午後、買い物から帰った私。
瓶入りの調味料も買ったので、少し重い袋でした。
片手で鍵を探していると、底が破れ、中身が足元へ転がります。
残った物を落とさないよう袋を抱え直したところで、隣の扉が開きました。
「すみません、すぐ拾います」。
私は慌ててしゃがみ、落とした物に手を伸ばしました。
エコバッグを持ってきてくれた隣人
女性は床を見て、「袋、持ってくるね」と部屋へ戻りました。
私は破れた袋をいったん床に置き、残りを拾いました。
戻ってきた女性が広げてくれたエコバッグへ、中身を移します。
「底だけ支えても、帰ってから気を抜いちゃうのよね」
笑いながら言われ、私も「玄関まで着いたのに」と笑えました。
返す時に、話すことができた
翌日、空になったエコバッグを返しに行きました。
「助かりました。買いすぎてしまって」
女性は「近くのお店、もう行った?」と聞いてくれました。
まだ駅前しか知らないと答えると、商店街のパン屋を教えてくれます。
長く立ち話はせず、お礼を言って戻りましたが、初めて自然に顔を見て話せました。
その夕方、教わった店でパンを買いました。
新しい部屋はまだ段ボールだらけです。
でも、次に廊下で会ったら「行ってきました」と言える。
帰宅して鍵を回す時、少し楽しみができていました。
※画像は生成AIで作成しています ※本記事は、編集部が取材した体験談をもとに、プライバシーに配慮して一部内容を編集・再構成しています
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2026/10/11| TAGS: lifestyle
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