メッセージのやり取りが弾んでいた彼と、初めての食事。
服を選び、髪を巻いて向かった私に、彼は「写真よりいいね」と笑いました。
来てよかった。素直にそう思えたのは、ここまででした。
「見せたい写真があるんだ」
料理を待つ間、彼が差し出したスマホ。
画面にはボブヘアの女性が写っていました。
「元カノ。こういう髪型、絶対似合うと思うんだよね」
返事をする前に、続けてひと言。
「元カノみたいな髪型にしてくれない?」
せっかく巻いてきた毛先に触れていた指を、私はそっと膝に下ろしました。
本人は、褒めているつもり
「私、今の髪が好きなんだけど」
そう伝えても、彼は「短くしたらもっとかわいいってこと」と軽く笑うだけ。
悪気はないのでしょう。でも、だからこそ厄介です。
知らない女性の写真と並べて「査定」される居心地の悪さだけが、胸に残りました。
髪を切る前提で、次の約束?
帰り際、彼は言いました。
「切ったら見せて。次いつ会える?」
「切る予定はないよ」と答えても、「気が変わるかもじゃん」と引きません。
私は曖昧に笑うのをやめました。「次の約束は、しないでおくね」。
驚いた顔の彼を残して、駅へ向かいます。
帰り道、送るつもりだったお礼のメッセージを消して、連絡先もそっと整理しました。
誰かの面影に近づくための「かわいい」なら、正直いりません。
※画像は生成AIで作成しています ※本記事は、編集部が取材した体験談をもとに、プライバシーに配慮して一部内容を編集・再構成しています
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2026/10/12| TAGS: lifestyle
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