デートの待ち合わせ場所で、彼は私の顔を見るなり笑いました。
その日は、いつもより丁寧にメイクをしていました。何かついているのかと頬に触れた、その時です。
開口一番、「気合い入りすぎ」
「気合い入りすぎじゃない?舞台に出る人みたい」
彼はそう言って、もう一度笑いました。
「そんなに変?」と聞き返す私。家を出る時は気に入っていたはずなのに、急に口紅が濃すぎる気がしてきます。
彼は「俺、毒舌だから」とだけ言って、店へ歩き出しました。
冗談なら、笑わないとダメ?
追いかけて、「今の言い方は嫌だった」と伝えました。
返ってきたのは「冗談なんだから、笑ってよ」。
「私は笑えなかった」と重ねても、「そんなに真面目に受け取らなくても」と流されてしまいます。
私だって、一緒に笑いたかった。でも、何を言われても笑顔で受け流さないと、彼との会話は成り立たないのでしょうか。
口紅は、直さなかった
席に着くと、彼は何事もなかったように「で、何食べる?」とメニューを開きました。
化粧室で口紅を拭こうか、一瞬迷いました。
けれど、彼のひと言がなければ、直そうなんて思わなかったはず。
私は席を立たず、自分の食べたいものを頼みました。
「毒舌だから」で済まされるなら、嫌だと伝えても届きません。
あんなに会うのを楽しみにしていたのに、気づけば「早く終わらないかな」と時計ばかり見ていました。
※画像は生成AIで作成しています ※本記事は、編集部が取材した体験談をもとに、プライバシーに配慮して一部内容を編集・再構成しています
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2026/10/21| TAGS: lifestyle
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