公開をずっと待っていたミステリー映画。
彼とふたりで見に行くことになりました。
彼は原作を読了済み。私は予告編すら避けて、まっさらな状態でこの日を迎えたのです。
上映前のひと言
ロビーで飲み物を買っていると、彼がポスターを指さして言いました。
「この人、最後に裏切るんだよね」
「待って、結末は言わないで!」
慌てて止めた私に、彼は笑ってこう返します。
「結末を知ってから見た方が面白いよ」
いやいや、面白いかどうかは私が決めることでは……?
「やめて」と言ったのに
「知らずに見たいの。もう話さないで」
はっきり伝えたのに、彼は声をひそめただけ。
「じゃあ、誰が死ぬかは言わないけど」
そう言って、今度は事件のトリックまで説明し始めたのです。
「それも聞きたくない。やめてって言ってるよね?」
強めに遮ると、彼はようやく口を閉じました。
それなのに一言、「そんなに怒ること?」。
怒らせているのは、どっちでしょうか。
席についても
開場後、私は黙って列に並びました。
映画はもちろん見ます。
でも、鑑賞後に感想を語り合う楽しみは、もう半減。
スクリーンにあの俳優が映った瞬間、彼のひと言がよみがえります。
まだ何も起きていないのに、私はその人を疑いながら見ていました。
私の「初見の楽しみ」、返してほしいです。
※画像は生成AIで作成しています ※本記事は、編集部が取材した体験談をもとに、プライバシーに配慮して一部内容を編集・再構成しています
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2026/10/27| TAGS: lifestyle
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