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美を探求する銀座の薬局

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資生堂の「花椿マーク」は、資生堂に意匠部を創設した福原信三氏が原案を、山名文夫氏が最終的に完成させたもの。竹久夢二やビアズリーに影響を受けたという山名文夫氏の作品の数々を見ることができます。

静岡県掛川市にある「資生堂企業資料館」には、資生堂の商品やその商品を生んだ企画書、成分表、広告などがほぼすべて保管されている。

なかには歴代の販売員の制服や資生堂パーラーの食器まで!
これまでに大ヒットを記録した商品やポスターの数々も圧巻で、自分の青春時代にもタイムスリップ♪

また特別に入れていただいた収蔵庫には、創業当時の資生堂パーラーのレシピも残されており、これらの貴重な資料は、展示会や研究対象として多方面で活用されているそう。
もちろん自社従業員に対し、資生堂の精神をしっかりと継承させる役割としても。

資生堂パーラーのレシピー。何と縦書で、数字も漢字なんです!

いつしか時代は多様化の社会へと成熟し、TVCMや番組などのマスメディアを通じて商品が大量に売れた時代から、それぞれの顧客ニーズに細かく応えていく時代へとシフトしていますよね。

昭和の広告の数々。昭和のロマンスって、平成の時代になって、やっと感じられるようになりました♡

昔のように、「売れている歌手にCMソングを歌わせ、TVCMを連動させて大きな売上を築く」という、商品と楽曲の相乗効果を狙うような売り方は、もう成り立たない時代。

そんな市場の変換期を迎えた現在、社員たちはシャンプーの「TSUBAKI」を安定生産するべく、過疎化する椿の生産他に植樹ボランティアに出掛けたり東日本大震災の被災者にメイクを施す活動を通じてより“社会と共に成長する企業”へと進化を遂げているとのこと。

化粧をすることで被災者が元気になる……
この活動を通じて資生堂は『化粧の価値』を再認識したそう!

銀座に生まれた薬局・資生堂。
美を求める企業として、コスメを含む生活文化全般を日本や海外に普及してきた資生堂が、“美しさの価値”を模索する意義深い企業に成長していくのかも……!

植えられている木の一本一本にもゆかりがあるという資生堂企業資料館の外観を染める夕陽がきれいでした。

 

資生堂企業資料館
館内では、長い歴史の中で生み出された商品や宣伝制作物をはじめとする様々な資料を一元的に収集・保存し収蔵品の一部を展示公開しています。
資生堂が日本初の洋風調剤薬局として創業した1872年(明治5)から今日までの企業の歩みや商品パッケージ、ポスター、新聞・雑誌広告、テレビCMなどの広告関連資料、ビューティーコンサルタントのコスチュームの変遷なども見ることができます。

入場料:無料
開業時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:
・毎週月曜日(ただし祝日・振替休日の場合は翌日)
・夏季(8月中旬)
・年末年始(空調工事のため 12/10〜1/10まで休館)
・展示替えのための臨時休館あり
http://group.shiseido.co.jp/corporate-museum/

 


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