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乾燥シーズンも肌ツヤをキープ。皮膚科医が解説【肌の乾燥対策&保湿ケアのコツ】

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|肌の乾燥対策&保湿ケアのコツ

 

気候の影響を全く受けずに生活することはできませんが、乾燥から肌を守る対策はすることができます。特に下記5つを心がけましょう。

 

(1)洗顔のお湯の温度に注意する

 

冬は寒さのために、ついつい温かいお湯で洗顔してしまいがち。でも、お湯の温度が高いと皮脂を余分に落としてしまうことになります。顔の肌表面の温度は体温よりやや低い32〜35℃くらいなので、肌表面の温度に合わせて「33℃前後のぬるま湯で洗う」ことを心がけましょう。

 

(2)マスクを外した後は保湿ケアを

 

マスクを外した後は必ず保湿ケアをするようにしましょう。自宅では化粧水と保湿ローション・クリームでしっかり保湿、外出時はスプレー式の化粧水などを携帯して保湿をするのがおすすめ。また、マスクによる肌への摩擦を避けるために、立体式のマスクを選ぶようにしたり、マスクと肌の間にコットンなどを挟むようにしましょう。

 

(3)入浴後はからだの保湿ケアを

 

顔の乾燥対策だけではなく、からだの乾燥対策も大切。特にからだの末端部位(指先やかかと)、摩擦のかかる関節部位(ひざ、ひじ)、手の届きにくい部位(背中)を中心にボディクリームをしっかり塗りましょう。入浴後すぐの保湿ケアが効果的です。

 

また、化学繊維の下着も乾燥の原因になるので、コットンやシルクの素材の下着を選ぶのがおすすめ。また、ウール素材の衣服は直接肌に触れないように、インナーの上から着るようにしましょう。

 

(4)定期的に運動する

 

定期的に運動をすることも肌の乾燥対策としてとても有効。運動をすると全身の血流が改善し、肌の毛細血管への血液循環も改善します。それにより、肌のターンオーバーが正常化して乾燥改善につながりますし、冷え対策にもなるでしょう。また、運動で汗をかくと、汗が肌を保湿してくれることで肌の乾燥が改善します。

 

(5)こまめに水分補給する

 

からだの水分が不足すると肌の乾燥も進んでしまいます。冬は水分補給をつい忘れがちになりますが、こまめに水分補給するようにしましょう。温かい飲み物を飲むことで、からだの内側からの乾燥対策と冷え対策になりますし、飲み物の湯気が乾燥した顔の肌の水分補給にもなります。

 

今回紹介した内容を参考に、これからの季節はこまめな乾燥対策&保湿ケアを意識してみてくださいね。<text:皮膚科医・金城 里美(かねしろ さとみ)>


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