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【思考をキレイにする旅の仕方(404)】関係人口は地域を救う?

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関係人口の単語を耳にするようになって久しい。

 

移住した「定住人口」でもなく、環境に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。

 

人口減少・高齢化問題による担い手不足が顕著化している中で、関係人口が地域を救うかもしれません。

 

 

先日、岐阜県は揖斐川町の春日地区で30代の若者2人組と出会いました。

 

一人は、農業学校に2年通ってから移住し、

 

専業の茶農家になることを決め、4年が経つらしい。

 

現在、春日地区で専業の茶農家は彼ひとり。

 

専業の茶農家は米農家よりも厳しいといった話を聞いたばかり。

 

 

春日地区の現状は、家庭菜園のように自分の家で飲むお茶だけを栽培している元茶農家がほとんど。

 

茶葉を商品として販売する兼業茶農家が数名のみ。

 

言うまでもなく、彼のような若者は、地区にとって貴重な存在です。

 

ただ、茶畑を見せていただき、茶農家としての生活をうかがっていたら、

 

志だけで持続可能できるほど甘いものではないことを思い知らされました。

 

 

もう一人の若者も手伝いを始めたようです。

 

彼は生家が揖斐川町で現在は大垣市で大工の仕事をしているらしい。

 

彼は定住人口ではないけれど、揖斐川町に生家もあり、地域の人との関わりもあります。

 

そして、町外の販路を彼が拡大し、もちろん茶葉の収穫の手伝いもと関係人口として大活躍。

 

まだまだ未来は未知ですが、このスタイルは、一つの形として確立されていくのではないかと期待しています。<text:イシコ


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