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【思考をキレイにする旅の仕方(409)】世の中の役に立つ旅を続ける「染色家」

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日本の草木染めは薬効を皮膚吸収させるという知恵から始まったとも言われています。

 

染織家で組みひも作家の所鳳弘さんの著書で知りました。

 

 

京都で草木染の指導をされていたのですが、1968年、良質の水にひかれて大垣市に工房を開き、

 

国内の活動だけではなく、ドイツを拠点に毎年3ヶ月かけて日本の草木染、組みひもの指導、現地指導者の養成を始めます。

 

50年以上活動を続け、現在、28か国に彼女の生徒さんがいらっしゃるらしい。

 

 

先日、一緒に講演する機会があり、お目にかかりました。

 

精力的な活動をされている方にありがちな押しの強さはなく、しなやかで優しい強さを感じます。

 

そして、自然に対する敏感な観察眼、日本文化に対する見識に改めて驚かされました。

 

 

「散歩?冒険じゃなくて?もっと世の中の役に立つ旅をしなさいよ」

 

私がセカイサンポをしていた時、周囲から、言われたことがあります。

 

役に立つって言われてもなぁ……などと、その時はイメージがわかず、笑ってごまかしていました。

 

彼らが言っていたのは世の中の役に立つ旅をし続ける彼女のような方のことだったのでしょう。<text:イシコ


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