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【思考をキレイにする旅の仕方(492)】「いつか」をかなえたワンヘルスの動物園へ

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|「いつか」をかなえたワンヘルスの動物園へ

 

「いつか」を実現させた方から連絡をいただくと「おぉ~」と気分は高まります。

 

「いつか」は、なかなかやってこないので。

 

 

全国各地に約一週間単位で滞在し、住むように旅する企画で三重県多気町に滞在した時のこと。

 

お世話になった多気町役場の方と、酒を酌み交わしながら、私が飼っているヤギの話で盛り上がったことがありました。

 

滞在先の近くに豆料理中心のビュッフェを提供する人気店があり、その店でヤギを飼っていたからだったかと。

 

 

それから1年後だったでしょうか。

 

「ヤギと地域の人々との協働する里山づくりを目指したいんです」

 

多気町の小さな動物園の再生プロジェクトでヤギを導入したいと連絡があり、

 

ヤギ情報のやりとりをした記憶があります。

 

 

あれから5年。

 

「まだ試行段階ですが、本格実施に向けて始まりました」

 

と連絡がありました。

 

「いつか」が進み始めたのです。

 

 

そこで、現在、進行中の徒歩旅の企画で三重県を歩いていたので立ち寄ることにしました。

 

徒歩で。

 

 

カラカル、ワラビー、ミーアキャット、アルパカ、ベッカリーなど様々な動物を楽しめますが、

 

私は長野県の牧場からやってきた20頭のヤギたちに釘付けです。

 

 

「ワンヘルス(人と動物の健康、環境の健全性を一つのものと捉え、バランスよく保っていくこと)」をコンセプトにした動物園に共感し、

 

横浜の動物園から単身赴任で挑むことを決意した園長、

 

長崎の動物園から多気町初の地域おこし協力隊に応募してきたヤギ担当など

 

全国からスタッフが集まったらしい。

 

 

県内で保護した高雑種のオオサンショウウオとペットの関係性を伝える展示企画も始まり、

 

ケガをした野生のニホンカモシカの保護と公開、

 

レッサーパンダが食べる武人共に考える竹林問題(多気町の課題の一つらしい)など、

 

今後の計画も着々と進んでいます。

 

まだまだ集客や財政の課題は山積みでしょうが、ワンヘルスの可能性が詰まった未来型の動物園に期待しています。<text:イシコ


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