|ブータンとオーバーツーリズムと持続可能な観光業
オーバーツーリズム対策について語っていたら、ブータンの話が出ました。
長い間、国民総幸福量が1位の国と言われてきた国です。
ブータンはオーバーツーリズムを避けるための施策でも注目されてきました。
観光客数をコントロールするため、旅程のすべては現地、
または日本であれば、日本のブータン専門旅行会社を通じて手配しなくてはなりません。
宿泊費、移動費、食事代、ガイド費など全ての料金を含んだ「公定料金」なるものが設定されていたのです。
しかし、コロナ禍以降、ブータンへの観光客は激減し、政策を転換させたらしい。
開発もしくは維持のために使われる観光税を1日60ドルから200ドルに上げ、公定料金を撤廃したのだとか。
つまり1日滞在するだけで国に200ドル支払うことになり、
公定料金がなくなったため、ホテル代や食事代が加わり、旅行者の費用は高くなります。
「高価値」、「少人数」の富裕層向け長期滞在のツーリストへシフトしようとしたのでしょうか。
それがうまくいったのか、いかなかったのかはわかりませんが、
2026年1月から、観光税を大幅に値下げするとのこと。
オーバーツーリズムと持続可能な観光業との両立を模索し続けているようです。
一方、ブータンの国民は、近年、スマホを手にするようになり、
情報が入り始め、他国との比較意識が高まってきたらしい。
ここに経済発展による格差も出始めて、幸福度は下がってきているとも聞きます。
どちらにせよ私にとって機会があれば行ってみたい国の一つには違いありません。<text:イシコ>
2025/11/15| TAGS: lifestyle
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