多彩な風土に恵まれた新潟県。バラエティ豊かな食材を料理に活かした名店が多いのも特徴のひとつ。ここではご当地そばと、創造性豊かな日本料理を用意するお店を紹介します。特に新潟県観光協会が主催して3月に発表された『新潟ガストロノミーアワード2026』は新潟の食文化を牽引する県内168店を認定。旅先のお店選びにも役立ちます。

▲「越後十日町小嶋屋 新潟店」
ランチは新潟県のご当地グルメ「へぎそば」をいただきました。織物で使われる “布海苔(ふのり)” をつなぎに使い、弾力が強くツルツルとのど越しのいいおそばで、“へぎ” と呼ばれる木の器に、ひと口大に丸めた “手繰り” という盛り付け方で提供。十日町市や小千谷市では、生姜ではなく芥子で食べるのもお国柄です。
<越後十日町小嶋屋 新潟店> 新潟県新潟市中央区網川原1-21-8 TEL:025-283-3104 営業時間:11時~14時、17時~19時30分 定休日:火曜日

▲夕食は新潟市の名店「鍋茶屋 光琳」で
創造性豊かな日本料理をいただける「鍋茶屋 光琳」は『新潟ガストロノミーアワード2026』でJADE賞とゴールドを受賞したお店。会席料理のお造りは、脂がのった鮪にワサビ菜と鬼おろしをトッピング。とろける鮪の味わいをワサビ菜とほのかに苦い大根が引き締める妙味を体験しました。

▲オニカサゴを使った煮物やそば、地酒も
高級魚のオニカサゴは甘みがあって、シャキシャキと歯応えのある蕗がそえられます。布海苔をつなぎに使った十日町のそばは、コクと甘みがある熊肉の入ったつけ汁でいただきました。お酒は佐渡にある天領杯酒造の「雅楽代(うたしろ) 月華(げっか)」で、果実感を感じられる辛口で軽やか。料理にも合わせやすいお酒でした。
<鍋茶屋 光琳> 新潟市中央区東掘通8番町1420 TEL:025-223-2015 営業時間:12時~15時(LO13時)、18時~22時(LO19時30分) 休業日:月曜日、日曜夜
|長岡郊外の摂田屋(せったや)地区でレトロな風情にひたる
新潟県の中でも今注目しておきたい場所が、長岡市郊外にある “摂田屋(せったや)” 地区。酒蔵2軒、味噌・醤油蔵3軒、薬味酒の蔵1軒があって “発酵の町” として知られるほか、登録有形文化財に指定された建物17棟が集まります。独特の地名は、三国街道を行き交う旅人のための接待屋が由来で、今ではお洒落ななカフェやレストランもあり、街歩きを楽しめます。
▲美しい蔵がある「旧機那サフラン酒製造本舗」
明治から昭和にかけて薬用酒の「サフラン酒」で財を成した吉澤仁太郎の屋敷と蔵などが今も残されています。「鏝絵蔵」と「10棟の建造物群」は国の登録有形文化財に指定され自由に見学ができるほか、「摂田屋発酵ミュージアム・米蔵」とおにぎり専門店「おむすびと汁と茶 6SUBI(むすび)」もあります。
▲蔵に描かれた鏝絵(こてえ)
鏝絵(こてえ)とは、左官職人が漆喰を使って立体的に作り上げたレリーフのことで、「鏝絵蔵」には十二支や動物・霊獣などの縁起物が迫力のある構図で描かれています。特に軒や戸袋にまで鏝絵が描かれている建物は珍しく、日本一とも称される作り込みが見事です。
<旧機那サフラン酒製造本舗> 新潟県長岡市摂田屋4-6-33 開館時間:9時~17時 休館日:火曜日(祝日の場合翌日休館)

▲レトロ感たっぷりの建物「越のむらさき」
天保2年(1831年)創業の老舗醤油メーカー。明治10年(1877年)に建てられた主屋と蔵が国の登録有形文化財に指定されています。現在も醤油の製造が行われ、煉瓦を積んだ煙突も街のシンボルになっています。
<越のむらさき> 新潟県長岡市摂田屋3-9-35 電話:0258-32-0159 営業時間:9時~17時 定休日:土・日曜、祝日定休

▲「WILLOW HOUSE(ウィロウハウス)」でランチタイム
ランチは摂田屋にある「WILLOW HOUSE」でいただきました。三国街道沿いにある建物は、築150年を超える青柳家の建物をリノベーション。お店の名前は柳の英語 “WILLOW” から命名。店内のベーカリーでは、自家製の天然酵母を使い薪窯で焼きあげたパンを売っています。

▲人気のランチメニュー「WILLOW HOUSE PLATE」
ランチプレートはメインの肉を選び、魚や薪窯で焼いた野菜にくわえ、自家製の発酵ドレッシングが使われます。選んだメイン料理は、肉の旨みが口の中に広がる山古志和牛ローストビーフ。特にグリル野菜は素材の味をダイレクトに感じられる逸品。ベーカリーのパンも添えられます。
<WILLOW HOUSE> 新潟県長岡市宮内1-1-31 TEL:050-8883-3557 営業時間:10時~22時 定休日:毎週火曜日

▲「江口だんご本店」
明治35年(1902年)に長岡で創業した老舗の和菓子店で、摂田屋には雰囲気のいい甘味処を備えた支店がありますが、ここでは長岡市宮本町にある本店を紹介します。1,500坪の敷地には蔵構えの長屋門や古民家、蔵を改装した店舗やカフェがあります。新潟銘菓として知られる “笹だんご” の実演製造もしています。

▲甘味喫茶の「五色だんご 抹茶セット」
ショップの2階にはできたてのお団子が食べられる甘味喫茶があります。5種類全ての味が楽しめる「五色だんご 抹茶セット」はお店の1番人気。抹茶の爽やかな渋味に甘いお団子がよく合います。
<江口だんご本店> 新潟県長岡市宮本東方町52-1 TEL:0258-47-4105 営業時間:店舗9時~18時、喫茶10時~17時30分(L.O 17時) 定休日:元日のみ
米どころ、酒どころとして知られる新潟県。海外でも注目される発酵文化や、50年後100年後がさらに楽しみなワイナリー、県内に点在する文化財など、土地ごとの多彩な素顔が見られる旅。特に海や山の多彩な食材を使った数々の料理は、そのために訪ねる価値あり。県内各地に168店の名店を紹介する『新潟ガストロノミーアワード2026』の受賞店もぜひチェックしてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 新潟ガストロノミーアワード2026 https://www.niigatagastronomy-award.jp/>
1 2
2026/05/10| TAGS: 2026年
lifestyle
イベント
グルメ
レストラン
レポート
新潟県
きれいのニュース | beauty news tokyo




