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前回の「麹と酵素の教室」では、そもそもの「麹」と「酵素」についてをしっかり勉強。いよいよ後編では、麹と酵素を効率よく摂取するためのサプリメントについてと、その選び方を解説する。これまた、目から鱗……買いに走る前に、よく読んで！

麹菌ベースで事前消化に働く酵素を補うサプリメント「カガエ ハーブ サプリメント エンザイム（酵素）」（30cp／￥3,360）

現代のライフスタイルでは食材からの摂取もままならない「酵素」。手軽に摂取できるサプリメントは本当に効果がある？　どう選べばいい？？　前回に引き続き、今回も薬日本堂株式会社の薬学博士、杉山尚和氏に教えていただいた。

食材が持つ酵素は、加熱調理だと壊れてしまうとのことだったが……酵素を食物から効率よく取るためにはどうしたらいいのだろう？

『やはり旬の食材を生で食べること。ほかには味噌や漬物などの発酵食品にも酵素は多く含まれますが、加熱調理のほか冷凍や解凍をくりかえすことでも失われてしまいます。味噌の場合は、加熱殺菌していない熟成した味噌を加熱せずに食べること。味噌汁に入れる時は火を止めてからいれると風味が損なわれずに食せます。漬物や納豆、キムチなど洗わずにそのまま食べられるものは効果的です』

味噌、漬物、納豆。日本の食卓には昔からあったものばかりではあるが、なかなか毎日の食事では……。

『現在の食生活では上記の食品だけを食することは難しいでしょうし、また栄養学的にも偏りがでてきます。ご家庭で、60℃未満で調理をするローフードだけを食べることはできないため、サプリメントでの摂取がおすすめです。酵素サプリメントは、食べ物の事前消化を促す酵素生産能力を温存させ、その分を本来の身体維持のための代謝酵素に回すことが可能。その結果、細胞の生まれ変わりがスムーズになり、ターンオーバーも順調になることで健康増進、美容効果が期待できます』

よかった！　サプリメントでの酵素摂取はアリ。しかしこの「酵素」や「麹」の健康面・美容面との関係性について、そして昨今話題になっているダイエットにも効果があるのかどうか……実際のところ、どれほどの研究がされてきたのだろうか。

『1930 年代から、カルフォルニアではポッテンジャー博士、スイスのコウチャノフ博士、ニューヨークのウォルフ博士など、酵素の臨床的利用に興味を持つ医師達が現れます。この時代には、現在のローフードダイエットの原型ともいえるプリミティブ・ダイエット（原始的なダイエット）が流行しました』

研究の歴史は深い！　効果が期待できる「酵素」の選び方　＞＞＞