newsニュース

東コレ舞台裏〜et momonakia

Twitter
LINEで送る

 

いよいよ、本番。カシミヤや上質なウール、洗練されたジャージー素材のワンピースやドレスに身を包んだモデルたちが、一人ひとり登場しては椅子の前に並んでいく。

モデルたちの表情は冷たく、瞳の奥から鈍い光を放つかのような緊迫感。いったいこれから何が始まるんだろう、と観客たちも息をのむ。全員が揃ったところで、今度は中央に置かれたチェアの周りをゆっくりと右回りに進みはじめた。

照明が赤に変わると、全員が椅子を奪い合う。最後の1席を狙う6人はまさに一触即発! 絶体絶命なのだ。

戦いを勝ち抜いた女性は、男性からリアルファーのコートをかけてもらい、ランウェイを独占!

一人の男性を巡って戦う女性たちの、頂点。これ、真剣勝負だったように見えたが、実際はどうだったのだろう……。ユニークなショーに、会場は大きな拍手に包まれて終了した。

最後に、我々bnt編集部スタッフも思わずニヤリとしてしまった、コチラ。

最前列に用意された、「山口百恵様」の席。ランウェイを挟んで逆側の先頭には、「中森明菜様」の席も用意されていた。これ、et momonakiaファンの方にはお馴染みの光景。ブランドが理想とする女性像の象徴であるふたり、残念ながら空席のままで終演となるのだが、このブランドには常に、ふたりのような芯の強さを持つ女性が息づいている。

今回のテーマ “絶体絶命”は、山口百恵さんの代表曲のひとつ。
ふたりの特等席は、これからもずっと用意されるのだろう。

 

photo :Hiroshi Mashimo(Studio WINDS)

 


前のページへ

1 2 3

border